【佐野市の藍染】SANOBLUEを2022年10月8日NYで発信!

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人類最古の染料!?それが藍

「藍」というものに出会った。栃木県佐野市で生産される「佐野藍」だ。
佐野市の藍は一度途絶えた生産が約10年前に復活した。それを受け継ぐ人たちを今回取材し、佐野藍の紹介ムービーを制作する予定だ。

そのムービーは今年の10月にNYCで開催されるファッションショーで流す。日本の伝統的な素材を使用し、海外のデザイナーがデザインした服を発表する文化交流イベントだ。
NPOがこのイベントを支援していて佐野市の藍染も今回使用されることになったそうだ。

そんな大きなイベントで海外の人に向けて佐野藍の良さを感じてもらう・・・。広報マンとしての僕の心が目覚めてきた。

藍について少し調べた。

藍は人類最古の染料だという。エジプトでは約3000年以上前のミイラが藍染めの布をまとっていたらしい。日本には1200年前、中国から朝鮮半島を経由して伝えられたと知った。
飛鳥時代から奈良時代には藍染の色は高いくらいの人を表し、貴族は藍染の絹を着ていたそうだ。
鎌倉時代には武士が好んで藍の一種「かちいろ」を身に着けた。消炎や解毒、止血の作用があることと、「かち」が「勝ち」を連想することが大きな理由だ。サッカー日本代表の「サムライブルー」もここからきているなんてことも書いてあった。

▲元校長先生の藍農家さん、熱意が伝わった!

藍は生きる塗料

日本の伝統的な藍染は藍草からつくる藍玉(すくも)と水、灰でつくられる。正藍染と呼ばれるらしい。一方、輸入藍は化学物質が入った人造藍。だから簡単にでき大量生産につなげることができた。
また、日本の藍は年を追うごとに深みのある藍色になるのだとか。最初の5年間は赤みをおびていて落ち着くまで5年ほどかかるそう。その後、繊維の奥に染み込み深みを増し、約20年後にはいっそう冴えて色鮮やかになるそうだ。まさに今の時代にマッチしたサスティナブルな染料。

▲これが「すくも」。藍草がこんな感じに。

ジャパンブルーを追い求める佐野の藍

今回、藍師と呼ばれる藍草栽培から藍玉「すくも」を生産する藍農家さんと、その「すくも」を使用しジャパンブルーを追い求める藍染師さんの二人を取材。
綺麗なブルーを出すためには良質な土壌の管理はもちろん、不純物を取り除き葉っぱだけにする選別作業、そして気候や温度を見据えながら発酵具合を見定める品質管理、藍染に適したきれいな水質管理、灰と「すくも」を入れた甕の管理などなど、どれをとっても手間と根気がいるものばかりだと知った。
それらの作業をお二方とも一人で行っているとのことだった。まさに佐野市の街を連想する温かく、実直なお人柄がにじみ出る人たちだった。

▲すくもと灰が入った甕。毎日、会話しているとのこと。

取材に来てよかった!改めて実感した。この人たちと会い、お話を聞くことで佐野藍のすばらしさも感じた。
「藍のブルーは紫外線も防ぎ、目にもやさしい色なんです。最初に染めたときのきれいなブルーがでるかが大きなポイント。先生がつくったすくもはその色がでるんです。」
藍染師さんの言葉が印象的だった。お互いを信頼している二人。
佐野に来てブルーという色の印象が変わった。
信頼、やさしさ、あたたかさ、生命・・・。そんな言葉が浮かぶ。

日本が大切にしてきた色「ジャパンブルー」。日本っていいなって思った瞬間だった。

▲藍農家さんと一緒に!

▲藍染体験もさせていただきました