本講座は、研究・イノベーション学会「プロデュース研究分科会」とNPO法人ZESDAが共同開催し、多様なプロデュース事例や理論を学習しながら、「気づき」「視点を変え」「考察する」ことによって産学連携を真の成功に導くための推進力を醸成することを目的としています。
2021年以降のシリーズでは、現場における実践知をより立体的に深めていくため、プロデュースする側とされる側の「関係性」に関する研究に踏み込んだ内容となっています。多くの事例に触れることで様々な角度からの知見を得られるよう設計された講座ですので、続けて参加されることをお勧めします。
今回の講座について
日本の技術を「可能性」で終わらせないために
日本には、世界に通用する優れた研究成果や技術が数多くあります。しかし、発明や研究成果が、実際の導入、事業化、普及、そして世界市場での価値創出へとつながるまでには、いくつもの壁があります。
こうした課題に対して、日本政府は、世界水準のディープテック・スタートアップ創出拠点を形成するグローバル・スタートアップ・キャンパス(GSC)構想を進めています。SRI Internationalは、その運営支援法人として参画し、国際研究プログラムとVenture Build Programという二つのパイロットプログラムを主導しています。将来の研究テーマの設定から、研究室発の技術の事業化、シリコンバレーでのブートキャンプ、投資家・起業家・経営人材・見込み顧客との接続まで、研究成果を世界市場へつなげる一連のプロセスを支援しています。
今回の後編では、そのSRI InternationalでSenior Program Managerを務め、米国を拠点に研究開発、AI・データ技術、産学連携、新規事業創出に長く携わってきた吉平健治氏が、自身の経験や米国のイノベーションの現場を手掛かりに、「可能性を成果へ変える」ために何が必要なのかを考えます。単に人や組織をつなぐだけではなく、異なる専門、組織、市場、制度の間を越えて、成果が生まれるところまで接続を続ける仕組みとは何か。その実践的な問いを掘り下げます。
さらに、SRI Internationalで科学技術・イノベーション政策や研究開発プログラムの設計・評価に携わるRoland Stephen氏、米国エネルギー省ARPA-Eで革新的研究プログラムを率い、現在はRenaissance PhilanthropyのASCENT Japanで活動するDouglas Wicks氏を交え、研究成果を社会実装へ動かすための制度、権限、チーム、エコシステムのあり方について議論します。
前編でニューヨークの事例から日本の課題の解決方法について考察したことを受けて、後編では、日本の技術や人材を世界のエコシステムにつなぎ、実際の成果へ変えていく方法を、米国の現場から考えます。
登壇者プロフィール

Senior Program Manager, Center for Innovation Strategy and Policy, SRI International
米国を拠点に、AI・データ技術、分散システム、研究開発マネジメント、産学連携、新規事業創出に長年携わる。NEC Laboratories Americaでは機械学習を活用した分散システム管理等の研究開発に従事し、LEOMOではResearch DirectorとしてIoTウェアラブルの研究開発を率いた。日米の大学・企業をまたぐ産学連携や研究成果の事業化にも取り組み、電気通信大学客員教授も務める。現在はSRI InternationalのSenior Program Managerとして、日本政府のグローバル・スタートアップ・キャンパス(GSC)構想におけるSRIの取り組みにも携わり、日本の研究成果・ディープテックを世界の研究者、起業家、投資家、市場へつなぐ活動を進めている。東京大学工学部卒。ニューヨーク大学大学院にて計算機科学修士号を取得。

Executive Director, Center for Innovation Strategy and Policy, SRI International
科学技術プログラムのマネジメント、政策分析、プログラム設計・評価に25年以上の経験を持つ。技術、イノベーション、高度人材への投資が経済・社会にもたらす成果を高める政策や制度を専門とし、米国国立科学財団(NSF)、米国商務省、米国エネルギー省などに関わる研究・プロジェクトを手掛けてきた。SRI International入所前はNorth Carolina State University准教授。UCLAでInternational and Comparative Political Economyの博士号、University of CambridgeでHistory and Economicsの学士号を取得。

Director of ASCENT, Renaissance Philanthropy
研究開発、産業界、スタートアップ、公的研究プログラムを横断してイノベーションに携わる。2019年から2025年まで米国エネルギー省Advanced Research Projects Agency–Energy(ARPA-E)のProgram Directorを務め、廃棄物からエネルギー、クリティカル・ミネラル、地質由来水素などの革新的研究プログラムを担当。以前はImerysでTransformational and External Innovationを率い、大学、研究機関、スタートアップ、企業をつなぐイノベーションネットワークを構築した。Bayer CorporationではCoatings and Colorants部門のVice President of Researchを務めた。University of Massachusetts AmherstでPolymer Science and Engineeringの博士号を取得。現在はRenaissance PhilanthropyのASCENT Japanを通じ、日本における野心的な研究開発と研究成果の社会実装を支援している。

NPO法人ZESDA代表/研究・イノベーション学会プロデュース研究分科会共同主査
東京大学法学部卒。東京大学大学院法学政治学研究科、LSE、オックスフォード大学で修士号を取得。官庁勤務のかたわら、2011年にNPO法人ZESDAを創設し、パラレルキャリアでグローカルビジネスをプロデュースする活動を展開。2020年から2023年まで在ニューヨーク日本国総領事館に勤務。研究・イノベーション学会プロデュース研究分科会共同主査。NPO法人全世代理事。
講座詳細
| タイトル | 「ニューヨークのイノベーション・プロデュース【後編】~日本の技術を世界のエコシステムにつなぐ~」 |
| 開催日時 | 2026年10月2日(金)19:00~21:00 |
| 会場 | TiB(Tokyo Innovation Base)1階 SQUARE-2 (詳細はこちらからご覧いただけます) 住所:東京都千代田区丸の内3-8-3(地図はこちら ») (JR山手線・京浜東北線「有楽町駅」京橋口 徒歩1分/東京メトロ有楽町線「有楽町駅」D9出口すぐ/東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」1出口 徒歩3分) |
| 料 金 | 無料 |
| 主 催 | NPO法人ZESDA |
| 共 催 | 研究・イノベーション学会プロデュース研究分科会 |
- 講座終了後、21:00~21:30の間、参加者交流の時間を予定しています。講師・参加者同士の意見交換の場として、自由にご参加ください。
- お申し込みいただいた方全員に、セミナーを録画した動画を後日配信いたします。
講座およびアーカイブ配信のお申込みはこちら
個人情報保護方針に同意いただいた後、下記フォームにお名前とメールアドレスをご入力いただき、「個人情報保護方針に同意して申し込む」ボタンをクリックしてください。
ご入力いただいたメールアドレスまで、ご参加方法を記載した自動返信メールが送られますので、ご確認下さいますようお願いします。

事務局