「仲間力」をプロデュースする (第4回ZESDAプロデュース・カフェ)

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2013年2月10日に日本経済大学渋谷キャンパスにて第4回ZESDAプロデュース・カフェ「仲間力をプロデュースする」を開催しました。


プロデュース・カフェでは①最初にワールド・カフェ形式のワークショップを行い、②次にプロデューシングをテーマとしたゲストの講演を聞いた後、③講演で得た気付きを元に再びワールド・カフェを行い、議論を深めるという形式を採っています。

今回は「仲間力をプロデュースする」というテーマで参加者の方に議論していただきました。


また、講演はライフネット生命株式会社の代表取締役社長、出口治明氏に「ライフネット生命の仲間力」というテーマでお話をいただき、出口氏がこれまでの人生の経験から得られた知見をご教授くださいました。

出口氏は「自分の周囲を経営(マネジメント)したい」のであれば、自分を『世界経営計画のサブシステム』として捉えること、すなわち①この世界をどのようなものとして理解し、②どこを変えたいと思い、③自分はその中でどの部分を担うのかという視点が重要だとおっしゃいました。

 


そのためには、タテ・ヨコの思考が重要であり、タテ(時間)から学ぶには読書を、ヨコ(空間)から学ぶには自分の足で歩いて旅に出ることが必要だとおっしゃいました。

また、「国語でなく、算数で考えることもまた重要だ」とおっしゃいました。
例えば、税制改革については、消費税増税は、納税者にとっては、一見、良くないことのように思えます。しかし、少子高齢化が進み、かつては高齢者1人を5人の生産年齢層で支えていたのが、今後は高齢者1人を1人強で支えなければいけなくなります。その前提で考えると、消費税を増税しなければ、じきに年金制度が破綻してしまうと考察できるといった話がありました。

 


ご講演を聴いたことで、そのあとのワールド・カフェでは、さらにロジカルに議論を深められたのではないかと感じました。

出口氏はこのカフェにもご参加になり、最後には講評をいただきました。その際には、「仲間力とはダイバーシティー(多様性)のことである」「カフェの発表で熱意やパッションというキーワードがあったが、それは恋愛と一緒ですぐに冷めてしまうものだ。何かを成し遂げるには持続させる仕組みが必要」といったアドバイスもいただきまして、最後まで刺激的なカフェとなりました。

 


カフェの後は出口氏も含めて20名程度が参加して懇親会が行われました。今回に限らず、カフェ後には毎回、懇親会を行っていますので、普段は出会わない異業種の方と交流していただき、新たな気づきが得られる場を今後とも提供していきたいと思います。

 

(NakiOtoko)