多くの方にお申し込みいただき、ありがとうございました。
近年、新たな市場を求めて地方の企業が国外市場へ事業展開する動き(グローカル・ビジネス)が活発になっています。しかし、地方の中小企業が国外市場を正確に捉えて持続可能な事業展開を行うことは、海外人材の不足(語学能力含む)、ITスキル、カントリーリスク等一般的にはまだまだハードルが高いのが現実です。
そこで、グローカル・ビジネスの実態把握を通じて特有のマネジメント理論の確立を目指して研究している明治大学奥山雅之研究室と、地域企業に対して都市人材の海外ネットワークやスキルをプロボノ活動によって提供してグローカル・ビジネスの支援に一定の成果を上げているNPO法人ZESDAが協働し、地域の中小企業におけるグローカルビジネスの成功事例や興味深い挑戦事例に関わったキーパーソンを招聘して事例研究を行って知見を貯め、また研究・ビジネス人材のネットワーク・コミュニティを構築することを通じて、グローカル・ビジネスの発展に貢献するべく、グローカル・ビジネス・セミナーのシリーズを企画していきます。
今回のセミナーについて
海外進出に立ちはだかる壁
言語・文化・物流・デジタル化・パートナー開拓などなど…
これまでも、グローカルビジネスセミナーでは、企業が海外進出をスタートさせていくにあたり、多くの立ちはだかる壁とそれを乗り越えていく解決方法について多様な異なる観点での議論・提案を続けて参りました。
今回のセミナーに登壇頂く、坂井さんも、株式会社マクアケのキュレーターとして、300件以上のプロジェクトに携わられる中で、海外進出を検討される企業が直面する課題は多くあるとのことでした。
坂井さんが仰るには、良くお聞きする課題としては、以下のようなものがあるとのことです。
「言語やコミュニケーションの壁はどう越えるか?」
「そもそも商習慣や文化、法律の違いをどう越えるか?」
「そもそも情報不足でどこから始めたらよいか?」
「推進できる人材がいない」
昨今のコロナ禍の状況も油断はできない中ですが、数年ぶりの出入国による人の動きも戻りはじめ、インバウンドの勢いが取り戻しつつあります。こういったあらためて日本を知ってもらう機会を後押しとして、企業の海外進出に勢いをつけるチャンスとするためにもこれらの課題にしっかり着手できるかどうかが重要な転換となりえます。
クラウドファンディングの活用が課題解決の糸口となるか
こういった企業がいわゆる「ウチ」から「ソト」へ向かう、海外進出にあたってクラウドファンディングという仕組みを用いたテストマーケティング手法を検討される事業者が増えてるとのことでした。
そこで今回は坂井さんにテストマーケティング手法のポイントについて解説頂きながら、グローカルビジネス成功のための新たな可能性について考えて参ります。
- そもそもどういったテストマーケティングの手法があるのか?
- テストマーケティングを実施するにあたってどういった課題を感じられる事業者が多いのか?
といったポイントについて解説しつつ、グローカルビジネスの成功に向けて皆様と研究していきたいと思います。
登壇者プロフィール
坂井 フレジアーノ勇磨(さかい ふれじあーの ゆうま)
株式会社マクアケ ストア事業本部グローバルプラットフォーム室マネージャー、ニイガタ IDS デザインコンペティション2020年/2021年審査委員、さとなおラボ13期、論語と算盤経営塾14期
ブラジルサンパウロ生まれ、オランダ、イギリス、日本育ち。慶応義塾大学経済学部卒業後、株式会社サイバーエージェントへ入社。
株式会社マクアケに転籍し、キュレーターとしてジョイン。300 件以上のプロジェクトを担当し、担当プロジェクトの累計調達額は10億円以上。
2020年1月~12月、旧新規事業本部(MIS)に異動。大手企業の新商品のマーケティングプロデュースや、新規事業創出のための新たな仕組みづくりを推進。2021年1月より開発本部グローバルチーム→グローバルプラットフォーム室に異動。
奥山 雅之(おくやま まさゆき)
明治大学政治経済学部 教授
中小企業施策の企画・立案に長く携わるとともに、各自治体の施策検討委員会委員などを務める。専門は地域産業、中小企業、地域ビジネス、起業、製造業のサービス化、企業診断、産業政策など。博士(経済学)。科学研究費を得てグローカルビジネスを研究中。
セミナー詳細
タイトル | 「海外進出する企業だけが知っているクラウドファンディングの新しい活用法」 |
開催日時 | 2022年11月30日(水)20:00~21:30 |
開催形式 | ZOOMを活用したオンライン開催 ※お申し込み後、ZOOMリンクを送らせていただきます。 |
料 金 | 無料 |
主 催 | NPO法人ZESDA 明治大学奥山雅之研究室 |
共 催 | 研究・イノベーション学会プロデュース研究分科会 |