NPO法人ZESDAがお届けするZESDA Stand UP LIVE。第5回は、8/30(火)20時よりオンラインにて開催し、国家公務員として中央省庁で働きながら、様々な課外活動をされているイマムラタカクさんをお招きし、「10のコミュニティに10人ずつともだちで100人が理想」というテーマでお話しいただきました。
開催報告
活動動機は「精神的平穏」
Vents会、SOFT、よんななラジオ会、CCO、主催者ナイト、つながらないdjナイト、褒めまくる会…
キャッチーな名前の会、コミュニティをいくつも主催されているイマムラさんですが、このような活動を行う動機はあくまで精神的平穏を保つためだそうです。
本業だけというのは特にですが、1つのコミュニティに依存することのリスクの高さについてイマムラさんは言及しています。
人生100年時代において所属するコミュニティは非常に重要になってきている。一方、同じコミュニティに長い時間いると、どうしても価値観等が合わない瞬間は出てくる、そういったときに、別のコミュニティに所属できていると、逃げ場ができて、自分の気持ちが調整しやすい。そういった場がないとどうしてもそのコミュニティをやめざるをえなくなり、継続できなくなってしまう…。
人生に対するリスクヘッジの手段として広範な活動を行うことを推奨されています。
「無理しない」という今っぽいアクティブさ
そういった動機で始まっていることもあり、現実問題、コミュニティをどうやれば継続していけるのか、イマムラさんはコミュニティを主催する上でのノウハウを整理されています。
まずは、「好きなことを好きだと思い続ける」こと。
どうしても活動を続けていくと、成長とかアウトプットといった活動する意味を求めがちですが、そういった外発的動機は気にせず、あくまで内発的動機にフォーカスする。組織が求める人物像に自分をアジャストさせすぎないようにされているそうです。
「No (Low) Risk & Small Start」をかかげて、とにかく成功のハードルを下げるようにもしているそうです。課外活動で失敗して気持ちが下がるような思いを絶対にしないようにする。よくあるPDCAサイクルのように活動を評価したり、反省したりということも避けるようにしているそうです。あくまで仕事のようにはしない。
参加者の方も自分で何かを主催している方が多かったせいか、「仕事化してしまうことで続かない」という点に共感を得ている方が多かったように思います。
もっと細かい点では、時間や場所を配慮して「女性が参加しやすいものにする」、「基本的には全部自分でやるようにする」といった点にも触れていました。
せっかく機会があって誕生したコミュニティや参加してくれた人たちの気持ちを大切にし、いかにして継続していくかということを丁寧に、現実的に考えられているように感じました。
日常に疲れている人に聞いてほしい
何かを始めるのに「遅すぎる」ことなんてない。
イマムラさんからは、こういった活動も始めるのはそれほど難しく考えることはなく、今自分のいるコミュニティ(家族、地元の友人、職場、親戚等)+α程度で考えれば始められるとのことでした。
一方、ZESDA代表の桜庭よりコメントがありましたが、主催されているコミュニティや会の名前がおしゃれで気分が上がるものが多い、もしかしたらイマムラさんが日常的に落ち込んでいるときに課外活動を反動的にしている、そのときの気分がラジオだったり、コーヒーだったり、それぞれの表現や活動につながっているような印象を受けたとのことでした。
何か始めることに躊躇している人にも当然参考になるものですが、個人的には、目の前の日常に疲れている人に聞いてほしい、参考にしてほしい生き方だとも思いました。
登壇者プロフィール
イマムラタカク(いまむらたかく)
国家公務員
1980年いて座のO。埼玉出身東京在住。家族は妻と2匹の猫。
99年から国家公務員、12年からは中央省庁勤務。15年からvents会(広報コミュニティ)、SOFT(失敗可能なプレゼン練習会)、よんななラジオ会(ラジオ好きのコミュニティ)を立ち上げ。
平行してCCO(Coffee Co-muin Organizer)としての出張コーヒードリップ活動や、コロナ禍における自己肯定感爆上げプロジェクトとしての「褒めまくる会」などを主宰。
座右の銘は「らしくぶらず」。趣味はフジロック・ラジオ・コーヒー・サウナ・プロレス。
開催実績
タイトル | 「10のコミュニティに10人ずつともだちで100人が理想」 |
開催日時 | 2022年8月30日(火)20:00~21:30 |
主 催 | NPO法人ZESDA |
今、日本では、副業、複業、パラレルキャリアに踏み出したい人が増えています。
あなたが培ってきたスキルや人脈を求める人は、この世のどこかに必ずいます。今のままのあなたでも、まったく違う光に照らされれば、新たな輝きを放つ可能性があります。また、パラレルキャリアによって視野や交友関係が広がれば、本業にも大きなフィードバックが得られます。それらはあなたに「違い」をもたらすことでしょう。
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2012年に発足したNPO法人ZESDAは、パラレルキャリア団体の老舗です。スタッフはじめ関係者のなかには、普段はコンサバな会社に身を置きながらも、課外活動での様々なチャレンジを通じて、新しい友達や新しいスキル、そして生きる手応えや新しいキャリアを手に入れた人材が山ほどいます。
そこで、“ZESDA Stand UP LIVE”では、様々な分野のパラレルキャリワーカーに登壇してもらい、どのようにパラレルキャリアを歩んでいるか、本業以外でどのようなコンテンツを発信しているか、等身大の事例をたくさんお届けしたいと思います。
人生と真剣に向き合う彼らの本音トークは、きっと、あなたの心の奥底の何かを呼び覚ましてくれると思います。そして、自分に「立ち上がれ!(Stand UP)」と囁くあなた自身に出会えることと思います。