なお、今回のプロデュース人材育成講座は、会場のみの開催となります(お申し込みいただいた方には録画を配信させていただきます)。
本講座は、研究・イノベーション学会「プロデュース分科会」とNPO法人ZESDAが共同開催し、多様なプロデュース事例や理論を学習しながら、「気づき」「視点を変え」「考察する」ことによって産学連携を真の成功に導くための推進力を醸成することを目的としています。
2021年以降のシリーズでは、現場における実践知をより立体的に深めていくため、プロデュースする側とされる側の「関係性」に関する研究に踏み込んだ内容となっています。多くの事例に触れることで様々な角度からの知見を得られるよう設計された講座ですので、続けて参加されることをお勧めします。
今回の講座について
(1)イノベーション創出機関としての大学研究機関
日本の大学研究力低下が指摘される中、世界トップレベルの研究力実現を目指し、文部科学省は大学ファンドを通じた研究体制強化の支援を強化しています。当セミナーシリーズでも、第11回プロデュース人材育成講座「研究所をプロデュース」を取り上げ、スター研究者のビジョンや思考術、ステークホルダーを巻き込むヒューマンスキルによる優れた研究組織のプロデュース事例を学びました。
研究者によるこうしたボトムアップアップローチが研究力向上に有効である一方、低迷する日本の国際競争力向上と科学技術の発展には、「知とイノベーションの創出システム」である大学のガバナンスモデルに注目する必要があります。
(2)OISTに見る新たなモデル
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は5年一貫制の博士課程を置く大学院大学として2011年に設立、世界的な研究機関へと一気に成長し、卓越した成果を次々と生み出しています。世界的な学術出版社であるシュプリンガー・ネイチャーが公表した2019年NatureIndex「自然科学分野で質の高い論文の割合が高い研究機関のランキング」で世界9位(国内トップ)となり、また2022年には同大スバンテ・ペーボ教授がノーベル生理学・医学賞を受賞することで、その国際的な研究力に対する認知度も高まりました。
設立後まだ歴史の浅いOISTがこうした高い研究成果を生み出す戦略やマネジメントモデルの核心はどこにあるのか。鈴木さんは2022年、自然科学が中心のOISTに自ら社会科学研究者として参画し、そのシステムを探求しました。
今回のプロデュース人材育成講座では、次のような関心がある方におすすめです。
日本の伝統的な大学研究機関とは異なるOISTのマネジメントモデルや戦略がどのように成功をもたらしているのか。今回の講座では、鈴木さん自らの経験を通じ、世界水準の高度な研究成果と日本発のイノベーション創出を育む「プロデューサーシップ」事例を掘り下げます。
- イノベーションを生み出す研究環境やリーダーシップ
- 高度な研究成果と地域への技術移転を促すシステム
- 国際水準の枠組みや発想を戦略的に取り入れるためのアイデア
登壇者プロフィール
政策研究者
一般社団法人新医療領域実装研究会理事
一般社団経済安全保障経営センター研究主幹
PHP総研特任フェロー
転職12回。副業・複業。大学、行政、国会、政党、民間企業、非営利の3セクター。
宇都宮市生。東京大学法学部卒。マラヤ大学、イーストウエスト・センター奨学生として同センター及びハワイ大学等に留学。
東京財団・研究事業部長、大阪大学特任教授・阪大FRC 副機構長、自民党の政策研究機関「シンクタンク2005・日本」の理事・事務局長、中央大学大学院公共政策研究科客員教授、東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)事務局長付(情報統括)、厚生労働省総合政策参与(大臣付)、城西国際大学大学院教授・研究科長、沖縄科学技術大学院大学客員研究員、RSテクノロジーズ顧問などを経て現職。91 年~93 年まで アーバン・インスティテュート(米国)アジャンクト・フェロー。
現在、早稲田大学招聘研究員、EBP 政策基礎研究所顧問、Yahoo! ニュースのオーサー等も務める。専門は公共政策など。
●主な著書
- 『沖縄科学技術大学院大学は東大を超えたのか― 日本を「明治維新の呪縛」から解放し、新しい可能性を探求する―』
- 『日本に「民主主義」を起業する』
- 『シチズン・リテラシ-: 社会をよりよくするために私たちにできること』
- 『Policy Analysis inJapan』
- 『何谓智库:我的智库生涯』
- 『DX 時代のシビルリテラシー』
その他、英和中韓語での論文・記事やメディア出演等多数
●受賞歴
大阪駅北地区国際コンセプトコンペ優秀賞受賞
横浜国立大学 総合学術高等研究院 特任准教授
富士ゼロックス株式会社(現・富士フイルムビジネスイノベーション株式会社)にて、B2B商材のマーケティング企画から商品開発、ローンチまでを一貫して担当。海外とのプロジェクトマネジメントにおいて豊富な経験を積む。
2021年より現職に着任し、大学研究成果の社会実装や起業支援、地域との産学共創プロジェクトを推進。アクションリサーチを通じた実践的なアプローチで、産学官連携を深化させている。
慶應義塾大学大学院SFC修了(政策・メディア)。中小企業診断士、米国PMI認定PMP。一般社団法人 研究・イノベーション学会 プロデュース研究分科会幹事。
会場にてZESDAの書籍を販売します
研究・イノベーション学会「プロデュース研究分科会」が過去に開催してきたプロデュース人材育成講座を1冊の書籍にまとめました。数多くのプロデュース成功事例を3つの体系に分類する形で解説していますので、「プロデューサーシップ」を俯瞰的にご理解いただける内容となっています。
当日、会場の受付に書籍を用意させていただきます。直接ご覧いただけますので、ご興味ある方はぜひ会場にお越しください。
書籍に関する詳細はこちら »
講座詳細
タイトル | 「知のイノベーションをプロデュース 〜卓越した研究成果を生み出すOISTモデルとは何か〜」 |
開催日時 | 2024年10月25日(金)18:30~20:30(18:00より受付を開始します) |
開催形式 | 会場開催となります。 ※お申し込みいただいた方には録画を配信させていただきます。 |
会 場 | CAFE SALVADOR BUSINESS SALON(詳細はこちらからご覧いただけます) 住所:東京都中央区日本橋茅場町1-5-8 東京証券会館1階(Google Mapはこちら ») (東京メトロ 東西線 日比谷線 茅場町駅8番出口直結) ※会場の都合上、先着40名様限定とさせていただきます。 |
料 金 | 無料 |
主 催 | 研究・イノベーション学会「プロデュース研究分科会」 |
共 催 | NPO法人ZESDA |
- お申し込みいただいた方には、講座の様子を録画した動画をお届けします。「この日は予定があって当日の参加が難しい」という人も、安心してお申し込みいただければと思います。
懇親会を開催します
講座終了後、講師の方をお招きし、懇親会を開催いたします。
開催日時 | 2024年10月25日(金)20:30~22:00 |
会 費 | 4,000円(税込) |
会 場 | CAFE SALVADOR BUSINESS SALON(講座と同じ場所となります) |
お支払い方法 | クレジットカード ※お申込み後、自動返信メールにお支払いに関するURLをご案内させていただきます。 |
- 会場手配の関係上、お客様の都合によりご参加をキャンセルされる場合、原則として返金はいたしかねます。予めご了承ください。
本ポリシーにご同意いただいた上で、お申し込みいただきますようお願い申し上げます。
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