サイエンスアゴラ 「未来社会をデザインしよう~2020年からの東京~」開催報告

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私達NPO法人日本経済システムデザイン研究会(ZESDA)は、2015年11月14日(土)、「サイエンスアゴラ」にて根本的エンジニアリング普及啓発プロジェクが主催するワークショップ「未来社会をデザインしよう~2020年からの東京~」を共催いたしました。
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「サイエンスアゴラ」とは国籍を超えて社会と科学をつなぐための広場としての、科学技術振興機構主催の日本最大級の科学イベントです。

メタエンジニアリングとは、社会的な課題から企業の新商品まで様々な事象を対象にして、課題を根源的に分析して、イノベーションを生み出すプロセスです。鈴木教授はメタエンジニアリングの創設者で、これまでのエンジニアリング手法では対応できない複雑化する社会経済的課題に対し、メタエンジニアリングを通じてイノベーションを起こすべく研究と実践を行われています。

プログラムとしては、前半、日本経済大学教授でメタエンジニアリング研究所・鈴木浩所長、および同大学教授・研究所の小松康俊特任教授がメタエンジニアリングのレクチャーを行い、後半はZESDAが2020年からの東京をテーマにワークショップを行いました。

今回の講演で、鈴木教授からメタエンジニアリングの基本的な考え方のMECIプロセスのご説明がありました。MECIとは
Mining: 社会課題やニーズのなぜなのかを問い深堀りして定義する
Exploring:Miningで見出した課題やニーズ対応に必要な知と感性の領域を俯瞰的に特定する
Converging:Exploringで特定された領と知の感性を統合・融合により解決案を創出する
Implementing:Convergingでの創設された解決案を社会とのエンゲージメントにより社会実装を図ることにより新たな社会価値を創設する
4つのプロセスです。
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小松特任教授からはメタエンジニアリングのより深い理解のため、ウオークマン、青色LED、3Dプリンターなどの商品開発のプロセスの分析から、MECIプロセスの実例のご説明がありました。
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イベント後半では、実践演習として「2020年からの東京」をテーマにワークショップを行いました。サブテーマとしては、
1.オリンピック後の施設の有効利用(例:競技場、宿泊施設、選手村)
2.交通機関の混雑(満員電車、首都高、ターミナル駅)
3.外国人観光客の減少(オリンピック特需後のイベント)
4.高齢化(いかに高齢者の活躍の場を確保するか)
5.地方と都市の距離感(情報、自然、ライフスタイル)
を、各グループ毎で選択し、メタエンジニアリングのMECIプロセスを使いながら、テーマの課題の討議を行いました。グループ発表では、「第3の開国精神~おもてなしを超えたファミリー化」「2020年に向けてコミュニティーの再建~東京ユートピアを~」「50歳定年制度とシニア起業家支援制度」などのイノベーティブな解決案も披露されて、大盛況の内に終わりました。

更には、イベント終了後の懇親会に鈴木教授、小松教授もご参加いただき、引き続きメタエンジニアリングや2020年からの東京などを含めた議論や、また参加同士でのネットワーク構築に役立つ情報交換が行われました。
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今回のイベントにご参加いただいた皆様、そして共催として今回のイベントに参加する
貴重な機会を与えていただいた鈴木教授、小松教授にZESDA一同、深く感謝申し上げます。

これからもZESDAは今回のような様々なイベント・活動を開催して参りますので、ご支援のほど、何卒宜しくお願い致します。