日本の農家の皆さん「GI システム」への備えは出来ていますか? EU代表部より (大使館ツアー (Embassy Tour) 【第三回:EU】)

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NPO法人ZESDAは、4月15日(火)朝7時30分より霞が関ナレッジスクウェアエキスパート倶楽部にて「霞が関ばたけ」(霞が関界隈で勤務するビジネスマン有志の勉強会)及び「TEDee@kasumigaseki」(同地域の英語ディスカッションの勉強会)との共催により、在日各国大使館員の方と交流する朝食会「第三回:大使館ツアー(Embassy Tour)」を開催いたしました。

第三回の今回は、ゲストスピーカーに駐日EU代表部 一等書記官(対日農業分野貿易)Marvi Katriina Kahlos氏をお招きし、「EUの品質認証制度について」というテーマにてご講演いただきました。

EUの品質認証制度の1つである「地理的表示制度(英:Geographical Indication system, GI system)」は、特定の地理的領域と密接に関連した農産物、食品、飲料の原産地を特定して名称を表示することにより、地域特産品の保護と差別化を実現しています。本講義では、GI制度の目的とEUにおける現況から始まり、日本とEU間の自由貿易協定交渉の概要や、GI制度の導入が日本の農業にもたらす効果に関してご説明いただきました。日本政府は2020年までに農産物の輸出高を現在の5,500億円から1兆円にすることを提案しています。Kahlos氏の講義により、TPPの参加やGI制度の導入について、日本の農業政策を「生産者目線」で包括的に検討することの重要性が喚起されました。

当日の様子


今後もZESDAはグローバル・ネットワークを構築していくため、協賛会員以上の特典であるシークレット勉強会のひとつとして、「大使館ツアー」を開催して参ります。引き続き、ZESDAを宜しくお願い致します。