【プロデュース人材育成講座(無料)】人々の創造力と町工場のポテンシャルを活かすために

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多くの方にお申し込みいただき、ありがとうございました。
第7回「プロデュース人材育成講座」は、下町の工場に注目し、それらのネットワーク化に取り組んでいるTOKYO 町工場HUB 代表の古川 拓さんをお招きします。

「プロデュース人材育成講座」について

本講座は、研究・イノベーション学会「プロデュース分科会」とNPO法人ZESDAが共同開催し、多様なプロデュース事例や理論を学習しながら、「気づき」「視点を変え」「考察する」ことによって産学連携を真の成功に導くための推進力を醸成することを目的としています。

2021年以降のシリーズでは、現場における実践知をより立体的に深めていくため、プロデュースする側とされる側の「関係性」に関する研究に踏み込んだ内容となっています。多くの事例に触れることで様々な角度からの知見を得られるよう設計された講座ですので、続けて参加されることをお勧めします。

今回の講座について

創造力ある人たちが自由自在に活躍できる社会を目指して

古川さんは、法学部卒業後、銀行員としてキャリアをスタート、起業家支援や途上国での社会開発事業に長年携わり、ご自身もアントレプレナーとして国内外でスタートアップ立ち上げを経験されてきました。

そんな古川さんが、現在運営するTOKYO町工場HUBでは、「創造力ある人たちが自由自在に活躍できる社会」の実現をビジョンとして掲げ、「新しい時代のものづくりエコシステム」構築に取り組んでおられます。

さらに古川さんご自身も「パートナー」という形で工場の新事業開発に関わり、様々な異業種と町工場をつないで、ものづくりの新たな付加価値創造にも尽力されています。

実は、前々回(​​プロデュース人材育成講座 Vol.5​​)に登壇された株式会社小川製作所 取締役の小川真由氏とも、企業パートナーとして強い信頼関係を築かれています。

今回は、ご自身自らが”パートナー・当事者”となって一人一人の個人事業者や起業家に寄り添い、新規事業創出や新市場開拓への挑戦を支援されている古川さんから、TOKYO町工場HUB事業の立ち上げを通じて感じ取った経験や学びなど、豊富で貴重なお話を伺っていきます。

町工場は「群」から「個」へ

東京・下町には町工場が数多く存在します。それらは大手企業を頂点とした垂直型の量産請負体制の元、分業によって高度に細分化しながら、「町工場群」という形で、かつての日本の製造業を支えてきました。

しかし、時代のニーズは大きく変化しました。大手企業を中心とした町工場の分業委託体制は大量生産を前提としていましたが、いま求められるのは一つの生産場での複数品種の少量生産です。その結果、「群」という形でのこれまでの分業体制は立ち行かなくなり、それぞれの町工場は「個」としての生き残りを模索する必要がでてきたのです。

「個」がつながることで価値を生み出す新しい町工場ネットワーク

この課題に対し、町工場の新しいあり方に取り組んでいるのが、今回の講座にお招きする古川拓さんです。

「タテの糸」を失った町工場群は、確かに分業体制としての機能を失いましたが、「個」としては高い技術力を持っています。古川さんはこれらの「個」をつなぐことを考え、葛飾区・足立区を中心とする100社以上による工場ネットワーク事業「TOKYO町工場HUB」を立ち上げられたのです。

そこで、今回のプロデュース人材育成講座では、古川さんから次のようなことをお話しいただく予定です。

  • 日本において革新的なモノづくりが難しい理由
  • 新しいモノづくりエコシステムは、社会と産業をどう変えうるのか
  • 「個」の時代に求められる価値創造とプロデューサーの役割は何か
  • 人々の創造力と町工場のポテンシャルを活かすために

登壇者プロフィール

【ゲスト】

古川 拓(ふるかわ たく)

京都大学法学部卒。大学卒業後、銀行に入行。15年間の銀行員生活のうち、米国に通算10年間駐在、主に大企業の法人取引に従事。
2004年に独立し、アントレプレナーの道を歩む。次世代の文字認識技術の研究開発を行うベンチャーを皮切りに、国内外で数々のスタートアップを立ち上げに関わった。ベンチャー投資ファンドの取締役や米国財団の理事なども兼任。バングラデシュでの通信インフラ事業や教育事業の立ち上げにも10年以上関わり、途上国での社会起業に力を注いできた。
2017年5月にTOKYO町工場HUBの事業を立ち上げ、現在に至る。

2009年より2020年まで11年間に渡り、東京大学大学院新領域創成学科の非常勤講師として同大学院の環境マネジメントプログラム「持続可能な社会のためのビジネスとファイナンス(全10回)」を教える(留学生対象の英語講座)。東京都足立区の経済活性化会議、副会長(2020年12月-)他、各種審議委員会の委員を務める。

【モデレーター】

大津留 榮佐久(おおつる えいさく)

(一社)OSTi(オスティ)代表理事
(国研)科学技術振興財団(JST)共創の場 AD(アドバイザー)
(国研)日本原子力研究開発機構 イノベーションハブSA
大阪大学 量子情報・量子生命研究センター(QIQB) 特任教授

■経歴

1979年 米半導体大手 Texas Instrument Japan入社、技術マーケティング、システムBU・グループ長歴任 Reengineeringプロジェクト 日本TI代表、BPD (Business Plan Development) 社内認定講師
2001年 ソニーセミコンダクタ九州(株)にて実装部門 部門長、SIP(System Integration Platform) 事業部長、大分テクノロジーセンター代表、プロキュアメント(国際資材調達)部門長(熊本・長崎・国分TEC)を歴任
2014年 研究イノベーション学会 29回学術大会 学会賞受賞「リニアモデルにとらわれないイノベ創出スパイラルモデル」
2015年 文部科学省 科学技術・学術審議会 地域科学技術イノベーション推進委員会 専門委員 (3期目)経済産業省 NEDO オープンイノベーション協議会 第一回ワークショップ モデレータ
2019年 名古屋大学 未来社会創造機構 オープンイノベーション推進室 特任教授 ビジネスプロモータ
2021年 大阪大学 量子情報・量子生命研究センター(QIQB)特任教授 (産学連携マネジメント)に就任

講座詳細

タイトル 「人々の創造力と町工場のポテンシャルを活かすために」
開催日時 2022年7月6日(水)19:00~21:00
開催形式 ZOOMを活用したオンライン開催
※お申し込み後、ZOOMリンクを送らせていただきます。
料 金 無料
主 催 研究・イノベーション学会「プロデュース研究分科会」
共 催 NPO法人ZESDA