NPO法人ZESDA 2月27日(土)第1回ZESDA交流会開催に寄せてご挨拶〜ZESDA代表 桜庭大輔〜


NPO法人ZESDA代表の桜庭と申します。
第1回ZESDA交流会の開催に寄せまして、一言ごあいさつ申し上げます。

異業種交流会には歴史があります。

かつて、1920年代のパリでは、コール・ポーター、フィッツジェラルド、
ピカソ、ダリ、ヘミングウェイ、ジャン・コクトーなど、
偉大な小説家、詩人、画家、音楽家らが集い、異分野の芸術家らとの濃密な交流の中で
それぞれインスピレーションを持ち帰りました。

他方で、1990年代以降、東京でもいわゆる「異業種交流会」は、無数に開催されてきました。
しかし、これらはこの「失われた30年」の間、どれだけのイノベーションを導いてきたでしょうか。

新しい出会いがあっても、本当に信頼できるのか、
自分にメリットがあるのかはっきりつかむのに時間がかかるうちに冷めてしまう。
新しい結びつきを始めようとしても組織内を説得する材料がなかなか揃えられない。

イマイチ決定的なバリューを出しきれないなか、
コミュニケーションコストに比して割が合わなかったりする、
などの現実に足をとられてきたとも思います。

1920年代のパリと失われた30年の東京では、何が違うのでしょうか。

私は、場づくりのその先、作られた場を「活かせる」人がいるかいないか、
が大きな違いをもたらしていると思います。

1920年代のパリでは、会を仕切るカフェのオーナーやサロンのマダム、パーティのホスト、
または大物の客人が、来客それぞれの特性をよく掴んで、
なにげない会話の中で、非常に重要なヒントをくれたり(inspire)
有意義な出会いを紹介(introduce)してくれていました。
(例えばウディ・アレン監督の映画「ミッドナイト・イン・パリ」を
ご覧いただけるとよくおわかりいただけると思います。)

現代風に言えば、彼らは情報と人間のキュレーションを行っていたと言えます。
ZESDAは交流会やワークショップを通じて、このキュレーション機能も果たして参ります。
なので、参加者のみなさまに、お求めのこと、強みについて、
お伺いしてまいりますので、ご協力ください。

そして、ZESDAの真の社会貢献はキュレーションにとどまりません。

ZESDAのMissionは、Innovation from Japan – 日本発のイノベーションにより、
世界の経済成長をリードし、日本国内の新規雇用を創出すること
Visionは、“Producership”により、日本発のイノベーションを起こすこと
Valueは、イノベーションを起こす過程で、多様な価値観に触れ、個人も成長すること

です。

我々が社会に生み出していきたいプロデューサーは、
上記のキュレーション機能(inspireとintroduce)を基本的な武器にしつつ、
自ら事業とチームを創成して、イノベーションに挑む人々です。
(裏返せば、プロデュースとは、inspireとintroduceを無数に掛け合わせた行為とも言えるでしょう。)

今回の交流会のプレゼンターは、
圧倒的な人脈と情報を糧に、目利き能力を発揮し、柔軟なリーダーシップを発揮して、
社会課題に挑み一定の成果を出してきた、まさにプロデューサーと言える方々です。

組織の縦割り構造、業界の系列構造、閉塞した地域など、
ついつい視野狭窄になってしまいがちなビジネス環境にありながらも、
むしろ組織人として、自分のポジションが持つポテンシャルを最大限に活かし、
真正面から社会課題に向き合って、自分のできることを真摯に遂行しておられます。

プレゼンターにはZESDAスタッフも含まれておりますので、
自画自賛も含まれてしまい恐縮ではございますが
まさにZESDAのコンセプトである「ウチからソトへ」「タテからヨコへ」を体現しています。

また、国内各地、海外から参加する非常に多様な業種のボランティアが、
それぞれの分野の知見を活かしてワークシェアしながら、
無償でビジネスインキュベーション活動を担うという、
ZESDAの活動スタイルそれ自体にも、かなり新味があると思います。
(実はモデルはパレスチナの大衆運動から採っています。)
今回は、そんな私たちの活動内容や実績についても、ご説明させていただきます。

このように、サロンであると同時にインキュベーターであるZESDAが催すこの度の交流会で、
現代の東京の「ヘミングウェイ」や「ピカソ」でいらっしゃるみなさまが
更なる羽ばたきが得られますよう、
また、自らプロデューサーになろうという方々が、
ひとつでも多くの有意義な気づきや出会いを持ち帰っていただけますよう、
心より祈念しております。

私も本年8月には帰国いたしますので、その際にまたお目にかかります。

2016年2月吉日
早梅の咲くオクスフォードより
ZESDA代表 桜庭大輔

【開催概要】
「第1回 ZESDA交流会~思いや能力が共鳴するプラットフォーム~」
日時:2016年2月27日(土)受付12:30 開始13:00 終了16:00
場所:日本経済大学大学院 246ホール
http://shibuya.jue.ac.jp/campuslife/facilities.html )
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン
渋谷駅南改札西口徒歩3分
参加費:一般500円 学生無料 (当日支払・事前支払は不要です)
詳細・申し込み⇒Peatix http://peatix.com/event/144894
※当日受付もOKです
FBイベントページ⇒https://www.facebook.com/events/766752180136381/
最新情報はPeatix、FBにてお知らせいたします。

【プログラム】
13:00~13:10 開会の挨拶
第1部(ZESDAスタッフによるプロデューサーシップを本業で実践した事例)
http://zesda.hatenablog.com/entry/2016/02/09/231617
13:10~13:30  「フード•アクション•ニッポン」 
ZESDA理事・農林水産省 池ヶ谷あすか 
13:30~14:00 「地域の実例から学ぶプロデューシングのチカラ 」  
ZESDA副理事長・長野県川上村 政策調整室長 西尾友宏
14:00~14:15 休憩
第2部 (ZESDA関連団体の紹介)
http://zesda.hatenablog.com/entry/2016/02/19/172442
14:15~14:40 CISA(一般社団法人在日本留学生会協議会)
理事長 芳賀達也氏・事務局長 射場本健彦氏
14:40〜15:05 Crossover 代表・財務省 参事官補佐 池田洋一郎氏
15:05〜15:25 ZESDA活動報告・閉会の挨拶
15:25〜16:00 フリー交流タイム
※フリータイムでは飛び入りでプレゼンされたい方も募集しています!
希望者は当日スタッフまでお声掛けください。
※プログラムは変更になる場合がございます予めご了承ください。

【懇親会】 
時間:16:30~18:30
会費:3000円(会費は当日受付にてお支払いをお願いいたします)
場所:バー バーボンストリート 渋谷 桜丘
http://www.hotpepper.jp/strJ000000548/
※懇親会は定員(35名)に達しましたら締切とさせていただきます。
参加ご希望の方は必ずPeatixへ登録をお願いいたします。
(出欠の変更をご希望の方は直接事務局までご連絡をお願いいたします)
※大変申し訳ございませんが懇親会の締め切り人数を40⇒35名へ変更いたしました。
間もなく締め切りとなります。ご希望の方は早めに登録をお願いいたします。

以 上

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