第15回プロデュース・カレッジ 事前レポート第二弾


12月も半分が過ぎ、今年も残り僅かとなってきましたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

12月20日開催予定の第15回プロデュース・カレッジ
「社会価値の創造に欠かせないプロデューサーシップとは」まで一週間をきりました。
★イベント詳細と参加申込みはこちら→http://kokucheese.com/event/index/241898/

今回は、現在、日本経済大学教授兼メタエンジニアリング研究所長である鈴木浩氏による
「メタエンジリアリング(4回シリーズ)」の最終回です。
 鈴木浩氏→http://www.jue.ac.jp/profile_shibuya/suzukihiroshi.html

今回は特に、「how(いかに)」と「問う」ことよりもむしろ、『why(なぜか)』を「問う」ことの重要性について、皆さんと深く考え、共に語らい、充分に議論していきたいと思います。

メタエンジニアリング(meta-engineering)とは、日本語で「根本的エンジニアリング(meta-engineering)」と訳されます。
それでは、何故、この一連のエンジニアリング・プロセス(Engineering process)が「根本的(meta-)」なのでしょうか。

エンジニアリング(engineering)の語義は、機械や土木建築物などを「組み立て」たり、「デザイン」したりする「仕事」のことです。いわば、機械などの「メカニズム」「巧みな工作による仕組み」を設計、デザインすることです。
“engineering ;the work involved in designing and building roads, bridges, machines etc”

それでは、「メタ(meta-)」という接頭語の語義は、何でしょうか。
ギリシャ語では「何かを超える」「超」のことをmetaといいます。存在するもの、「在る」ということそのものについて哲学的に「問うこと」は、ギリシャ語ではmeta ta physikaといいます。つまりそれは「存在するもの」を「超えて<問う>」ものとしての形而上学です。さらに言えば、哲学としての形而上学は、「問い」そのものを「問うこと」により、ta physika(存在するもの)を「超えて」、物事の根元、根本が理解されることを目指す学問です。

つまり、機械などの「メカニズム」「巧みな工作による仕組み」を設計、デザインする「エンジニアリング(engineering)」に
「メタ(meta-)」という接頭語を付けることにより、エンジニアリングを超える「根本的エンジニアリング(meta-engineering)」、「イノベーション(Inovation)」創出プロセスとしてエンジニアリングとなるのです。

この「根本的エンジニアリング(meta-engineering)」の本質を構成する①Mining、②Exploring、③Converging、④Implementingの一連のプロセスのそれぞれの本来の語義を簡潔に述べると以下です。

①Mining(マイニング):発掘、鉱山を発掘する。「問うこと」のイメージ。”the work or industry of getting gold, coal etc out of the earth”

②Exploring(エクスプローリング):(未知の土地など)を探検する。(問題について、広く「探究する」「調査する」こと)” to travel around an area in order to find out about it”

③Converging(コンバージング):一点(共通点)に向かって集まる、集中する、一つに纏める。”to come from different directions and meet at the same point to become one thing”

④Implementing(インプリメンティング):(何か)に道具(手段)を与えること。(契約、計画などを)履行する、実行する、実施すること。(要求、条件、不足などを)満たすこと。”to take action or make changes that you have officially decided should happen”

つまり、メタエンジニアリングとは、『「問うこと」により、覆い隠されているものを「発掘」し、新たに発掘した事物の意味を「問い」、「集約する」こと』です。

P.F.ドラッカーは、イノベーションという言葉の本来的意味について、以下のように述べています。「まさに、イノベーションとは、技術というよりも経済や社会に関わる用語である」にも関わらず、「イノベーションとはモノに関するものであり科学や技術に関するものである、という一般の通念があった」ことが、近代日本のイノベーションが長らく欧米からは常に低く評価されてきた主な理由であると。

また、「イノベーションとは組織的かつ意識的に変化を探すことである。変化が提供する経済的、社会的イノベーションの機会を体系的に分析することである」と。(以上、ドラッカー著「イノベーションと起業家精神」より引用)

今回は、「新たな社会価値を創出するまでのプロセス」としての『Implementing(インプリメンティング)』について、電気自動車普及事例などを織り交ぜながら、皆さんと共に、じっくりと考えていきたいと思います。

繰り返しになりますが、通奏低音として常に鳴り響いている主要テーマは、「how(いかに)」と「問う」ことよりもむしろ、『why(なぜか)』を「問う」ことの重要性です。

この強調しても強調しきれない『why(なぜか)』を「問う」ことの意味と意義について、皆さんと共に考えていきたいと思います。

講師の鈴木浩氏は、三菱電機役員技監、GEエナジー技監を経て、現職に就かれており、
学術的なお話に留まらず、具体的・実践的なお話も交えて、みなさんの理解を高めていかれます。

また、当日は、「メタエンジニアリングとは何か」を含め、前回までの簡単な振り返りも行いますので、
初めてご参加されるという方にも、分かりやすく・参加しやすい内容となっています。
【前3回の内容はこちらから】
 第2回→http://zesda.hatenablog.com/entry/20130210/1360504698
 第7回→http://zesda.hatenablog.com/entry/20130623/1371997858
 第11回→http://zesda.hatenablog.com/entry/2014/02/23/232416

当日は、講演およびワークショップだけでなく、懇親会にも任意でご参加いただけます。
普段知り合う機会のない異業種の方との交流やビジネスパートナーを見つけるきかっけになれば幸いです。

最後になりましたが、スタッフ一同、皆様とお会いできるのを心から楽しみにしております。