多くの方にお申し込みいただき、ありがとうございました。
近年、新たな市場を求めて地方の企業が国外市場へ事業展開する動き(グローカル・ビジネス)が活発になっています。しかし、地方の中小企業が国外市場を正確に捉えて持続可能な事業展開を行うことは、海外人材の不足(語学能力含む)、ITスキル、カントリーリスク等一般的にはまだまだハードルが高いのが現実です。
そこで、グローカル・ビジネスの実態把握を通じて特有のマネジメント理論の確立を目指して研究している明治大学奥山雅之研究室と、地域企業に対して都市人材の海外ネットワークやスキルをプロボノ活動によって提供してグローカル・ビジネスの支援に一定の成果を上げているNPO法人ZESDAが協働し、地域の中小企業におけるグローカルビジネスの成功事例や興味深い挑戦事例に関わったキーパーソンを招聘して事例研究を行って知見を貯め、また研究・ビジネス人材のネットワーク・コミュニティを構築することを通じて、グローカル・ビジネスの発展に貢献するべく、グローカル・ビジネス・セミナーのシリーズを企画していきます。
今回のセミナーについて
いかにして海外進出のハードルを越えていけるのか
情報収集、ロジスティクス、現地パートナーの選定…。これまで、本セミナーでもたびたび日本の中小企業における海外輸出の様々なハードルについて取りあげてきました。国内市場の成熟化が進み、全国各地域のプレイヤーは「外から」稼ぐことが求められている一方で、この様々なハードルを解決していくことは確実に必要な課題だといえます。
もちろん、全てのハードルを軽々と越えていく一発ホームランというものはなく、それぞれの地道な取り組みが必要です。しかしながら、既存のやり方のみに固執することなく、新たな試みを実験しながらということも必要なのではないでしょうか。また、こうしたハードルの解決・改善の全てを事業者のみが一手に引き受けるのはリスクを押し付けるようなものであり、少しでも日本市場全体でハードルを下げていく活動は必要です。
ライブコマースが秘める大いなる可能性
今回のセミナーに登壇頂く、菱沼さんは、「中小企業の海外進出に絶対必要な『何か』を提供したい」という想いから、2009年より海外輸出をサポートする会社を起業され、日本商材の海外展開の現場に長く携わっておられます。近年では、シンガポール、英国を拠点として、『JAPAND』という、PR・ロジスティクス・ECサポートといった面でのサービスを展開しておられます。
特に近年では、ライブコマースを活用したテストマーケティングおよび販路拡大の取り組みも展開されており、食品から化粧品まで幅広い商材での販売実績を作り出されております。
そこで今回は菱沼さんにこれまでの具体的な活動とその経緯をご紹介頂くとともに、実際の事業者と顧客をつなぐ現場に立ち会ってこられたからこそ見えてくる、日本起業の海外進出におけるライブコマースのポテンシャルについてご講演頂きます。
今回のセミナーでは、菱沼さんに以下のことをお話いただく予定です。
- これまでの海外展開サポートをされた事例紹介
- ライブコマースを活用するために必要な工夫
- 海外に売り出していくために重要な考え方
登壇者プロフィール
菱沼 一郎(ひしぬま いちろう)
菱沼貿易株式会社 代表取締役
1969年 大阪生まれ
1992年 野村貿易株式会社入社
2009年 菱沼貿易株式会社設立
2012年 ASIA COMMONLAND PTE. LTD. / シンガポール設立
現在はHISHINUMA TRADING CO. PTE. LTD. に変更
2013年 シンガポールに移住
2020年 HISHINUMA & CO. PTE. LTD . / シンガポール持株会社設立
2020年 HISHINUMA TRADING CO. LTD / ロンドン設立
奥山 雅之(おくやま まさゆき)
明治大学政治経済学部 教授
中小企業施策の企画・立案に長く携わるとともに、各自治体の施策検討委員会委員などを務める。専門は地域産業、中小企業、地域ビジネス、起業、製造業のサービス化、企業診断、産業政策など。博士(経済学)。科学研究費を得てグローカルビジネスを研究中。
セミナー詳細
タイトル | 「ライブコマースのポテンシャル」 |
開催日時 | 2023年7月12日(水)20:00~21:30 |
開催形式 | ZOOMを活用したオンライン開催 ※お申し込み後、ZOOMリンクを送らせていただきます。 |
料 金 | 無料 |
主 催 | NPO法人ZESDA 明治大学奥山雅之研究室 |
共 催 | 研究・イノベーション学会プロデュース研究分科会 |