多くの方にお申し込みいただき、ありがとうございました。
近年、新たな市場を求めて地方の企業が国外市場へ事業展開する動き(グローカル・ビジネス)が活発になっています。しかし、地方の中小企業が国外市場を正確に捉えて持続可能な事業展開を行うことは、海外人材の不足(語学能力含む)、ITスキル、カントリーリスク等一般的にはまだまだハードルが高いのが現実です。
そこで、グローカル・ビジネスの実態把握を通じて特有のマネジメント理論の確立を目指して研究している明治大学奥山雅之研究室と、地域企業に対して都市人材の海外ネットワークやスキルをプロボノ活動によって提供してグローカル・ビジネスの支援に一定の成果を上げているNPO法人ZESDAが協働し、地域の中小企業におけるグローカルビジネスの成功事例や興味深い挑戦事例に関わったキーパーソンを招聘して事例研究を行って知見を貯め、また研究・ビジネス人材のネットワーク・コミュニティを構築することを通じて、グローカル・ビジネスの発展に貢献するべく、グローカル・ビジネス・セミナーのシリーズを企画していきます。
今回のセミナーについて
海外進出する前に、その国の情報をどれだけ獲得できるか
近年、国内市場の成熟化が進み、全国各地域のプレイヤーは「外から」稼ぐためのグローバルな視点を持つことが求められています。
ただ、自社の商品やサービスを海外で展開するにあたり、進出国に関する情報を得ることは、ビジネスを成功させる上でとても重要です。
日本企業が海外進出する際、ハードルを上げている一因がこの情報の獲得にあります。海外進出の経験豊富な大企業ならいざ知らず、現地の調査費用を捻出するのも難しく、外国語を話せる人材もいないとなると、志はあっても二の足を踏んでしまう企業も多いのではないでしょうか。
そういった日本の企業に有益な海外ビジネス情報を提供しているのが、今回登壇いただく鷲澤 圭さんが編集長をつとめる「Digima~出島~」です。
4,000件超の海外進出企業向けレポート、『海外進出白書』
鷲澤さんは「グローバル市場で成功する企業を10,000社作る」というミッションのもと、2011年より11年にわたって「Digima~出島~」の運営に携わり、企業の海外進出をサポートしています。
その活動の中で、鷲澤さんは日々寄せられる海外ビジネスに関する相談内容を整理しつつ、海外進出企業ならびに海外進出支援企業を対象とする定性的なアンケートをまとめた『海外進出白書』というレポートを毎年作成しています。
今年で9年目になる『海外進出白書』ですが、進出先の国別ランキング、業種の割合、海外進出を支援するサポート企業のサービス参考価格一覧や、専門家の海外進出時のアドバイスまで、無料とは思えないほど充実した情報が記載されています。
今回のセミナーでは、鷲澤さんに『海外進出白書』とは何かを解説いただきながら、以下のことをお話いただく予定です。
- 明暗を分ける「欧米・中華圏」と「ASEAN」、その要因は?
- コロナは海外進出にどのくらい影響を与えたのか?月別相談推移から見る「海外ビジネス動向」とトレンド
- 「成功企業」の特徴を徹底分析! 成功するために実施すべき業務・プロセスとは?
当日は「進出先国ランキング」などもお話いただく予定です。海外ビジネスにご興味のある方、海外進出方法の変化と今後の展望、そして海外ビジネスの成功のポイントを知りたい方は、ぜひご参加いただければと思います。
登壇者プロフィール
鷲澤 圭(わしざわ けい)
株式会社Resorz「Digima~出島~」編集長
大手出版社での書籍編集者を経て、2012年に株式会社Resorzに入社。企画営業、メディア運営業務に従事し、2015年「Digima~出島~」編集長に就任。海外ビジネス関連ニュースやノウハウを日々配信している。
また、2014年より海外進出企業の相談をもとにした「海外進出白書」を執筆・発表。
奥山 雅之(おくやま まさゆき)
明治大学政治経済学部 教授
中小企業施策の企画・立案に長く携わるとともに、各自治体の施策検討委員会委員などを務める。専門は地域産業、中小企業、地域ビジネス、起業、製造業のサービス化、企業診断、産業政策など。博士(経済学)。科学研究費を得てグローカルビジネスを研究中。
セミナー詳細
タイトル | 「4000社超のデータから読み解く日本企業の海外進出動向と成功のポイント」 |
開催日時 | 2022年7月29日(金)20:00~21:30 |
開催形式 | ZOOMを活用したオンライン開催 ※お申し込み後、ZOOMリンクを送らせていただきます。 |
料 金 | 無料 |
主 催 | NPO法人ZESDA 明治大学奥山雅之研究室 |
共 催 | 研究・イノベーション学会プロデュース研究分科会 |