【グローカル・ビジネス・セミナー(無料)】世界初。人口800人の限界集落がNFTを発行した理由

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NPO法人ZESDAが明治大学奥山雅之研究室と共にお届けするグローカル・ビジネス・セミナー。第17回は、山古志住人会議 代表の竹内 春華さんをお招きし、地域活性化のために世界に向けてNFTアートを発行したという、とても大胆な取り組みについてお話いただきます。

グローカル・ビジネス・セミナーについて

近年、新たな市場を求めて地方の企業が国外市場へ事業展開する動き(グローカル・ビジネス)が活発になっています。しかし、地方の中小企業が国外市場を正確に捉えて持続可能な事業展開を行うことは、海外人材の不足(語学能力含む)、ITスキル、カントリーリスク等一般的にはまだまだハードルが高いのが現実です。

そこで、グローカル・ビジネスの実態把握を通じて特有のマネジメント理論の確立を目指して研究している明治大学奥山雅之研究室と、地域企業に対して都市人材の海外ネットワークやスキルをプロボノ活動によって提供してグローカル・ビジネスの支援に一定の成果を上げているNPO法人ZESDAが協働し、地域の中小企業におけるグローカルビジネスの成功事例や興味深い挑戦事例に関わったキーパーソンを招聘して事例研究を行って知見を貯め、また研究・ビジネス人材のネットワーク・コミュニティを構築することを通じて、グローカル・ビジネスの発展に貢献するべく、グローカル・ビジネス・セミナーのシリーズを企画していきます。

今回のセミナーについて

「NFT」とは、非代替性トークン(non-fungible token)の略称で、一言でいうと、ブロックチェーンを活用してデジタルデータに唯一無二の価値を持たせるための新しい技術です。デジタルアートの分野で耳にされた方はいると思いますが、「NFT」と「限界集落」を頭の中で結び付けられる人はそう多くいらっしゃらないのではないでしょうか。

今回のセミナーに登壇いただく竹内春華さんは、このNFT技術を活用し、世界に向けてデジタルアートを発行することで新潟県の山古志という地域活性化に取り組んでいます。

以下のリンクはプロジェクトの公式ホームページです。英語の表記がほとんどですが、実際に販売されているデジタルアート「Colored Carp」をご覧いただくことができますので、ぜひクリックして作品を見ていただければと思います。

山古志という地域は、元々「山古志村」という地方公共団体でした。しかし2004年の新潟県中越地震で大きな被害を受け、住人の皆さんは近隣の仮設住宅へ移住を余儀なくされます。さらに高齢化・過疎化も進んだことから2005年に新潟県長岡市に編入合併され、結果として村という形で存続できなくなりました。

竹内さんご自身は山古志村出身ではないそうですが、山古志災害ボランティアセンターに所属し、仮設住宅内で生活支援相談員として活動されていました。その活動を通じて「山古志愛」が高まったそうで、この限界集落を再び盛り上げようと、2008年より地域復興支援員として住民主体の地域づくり団体「山古志住民会議」の事務局を務め、2021年に代表に就任してから「Colored Carp」というNFTアートを発行することになります。

世界初のこの取り組みは、NFT技術の活用だけでなく、具体的にどのように地域活性化に活用しているのか、各方面から注目を集め、様々なメディアで取り上げられました。

そんな「挑戦」ともいえるような活動をされている竹内さんに、今回のセミナーでは次のようなお話をしていただく予定です。

  • なぜ日本の山あいの村「山古志」は、世界に向けてNFTを発行したのか?
  • NFT発行にあたり、関係者の反応は?
  • 販売されたデジタルアートは、購入者と地域をどんな風に結び付けている?
  • 世界に向けて発行した結果、地域にどんな変化があった?
  • 今後、目指すものは?

過疎化が進む地域にとって大変参考になるグローカル事例ですので、ぜひご参加いただければと思います。

登壇者プロフィール

竹内 春華

山古志住民会議 代表

新潟県魚沼市出身
2007年生活支援相談員として山古志災害ボランティアセンターに所属。2004年に発災した中越地震で被災した旧山古志村の住民が暮らす仮設住宅にて活動。
2008年地域復興支援員として、住民主体の地域づくり団体「山古志住民会議」の事務局をつとめる。山古志のグランドプラン「山古志夢プラン」を策定し、地域住民と各種事業をおこなう。
2021年4月より山古志住民会議の代表をつとめる。

●Twitterにてプロジェクト最新情報をご覧いただけます。
Nishikiboi NFT公式アカウント @nishikigoiNFT

奥山 雅之

明治大学政治経済学部 教授

中小企業施策の企画・立案に長く携わるとともに、各自治体の施策検討委員会委員などを務める。専門は地域産業、中小企業、地域ビジネス、起業、製造業のサービス化、企業診断、産業政策など。博士(経済学)。科学研究費を得てグローカルビジネスを研究中。

セミナー詳細

タイトル 「世界初。人口800人の限界集落がNFTを発行した理由」
開催日時 2022年3月9日(水)19:00~21:00
開催形式 ZOOMを活用したオンライン開催
※お申し込み後、ZOOMリンクを送らせていただきます。
料 金 無料
主 催 NPO法人ZESDA
明治大学奥山雅之研究室
共 催 研究・イノベーション学会プロデュース研究分科会