2013年1月19日に日本経済大学渋谷キャンパスにて第3回ZESDAプロデュース・カフェ「観光都市東京をプロデュースしてみる」を開催しました。
プロデュース・カフェでは①最初にワールド・カフェ形式のワークショップを行い、②次にプロデューシングをテーマとしたゲストの講演を聞いた後、③講演で得た気付きを元に再びワールド・カフェを行い、議論を深めるという形式を採っています。
今回は、「観光都市東京をプロデュースしてみる」というテーマで参加者の方に議論していただきました。
また、講演は京都市の観光政策監として、京都市への観光客数を8年で4,000万人から5,000万人に増加させた清水宏一氏に「京都観光におけるプロデューシング」というテーマでご講演いただき、清水氏が「観光」というものを徹底的に考察されて得た知恵・経験を惜しみなく教えていただきました。
清水氏は和服姿で会場にいらっしゃり、「観光は目立たなければいけない」と冒頭からインパクトのある講演をしていただきました。
先ほどの和服についても「観光でコスチュームは非常に重要。ハワイに行けば空港でフラダンスが見れる。実際は市民がいつも着ているわけでなくとも、観光客が空港に着いたときにすぐにハワイを感じられるというのが大事だ。」との考察を元にご自身が実践されているそうです。
その他にも、様々な観点から京都の観光をどのように盛り上げていったか教えていただき、事業の成功の要因として、
①信念とリーダーシップ、
②確かな統計と厳粛な予測、
②軒を借りて始める、
④天の時、地の利、人の縁
とユニークな視点からアドバイスをいただきました。
そして、最後に「未来は予測するものではなく、創るものだ」というアラン・ケイの言葉で締めくくっていただきました。
この講演を聞いて、ワールド・カフェでは、最初は漠然と観光をイメージしていたのが、「観光客によって東京をどう魅力的に見せるか」ということを念頭において参加者が議論をするようになったと感じました。
これを機会に、参加者がプロジェクトの立ち上げなどで、今回のカフェで得たものを活かしていただければ運営側としては幸いです。
また、カフェ後は近くのレストランで参加者同士の懇親会を行いました。カフェ後は毎回、懇親会を行っていますので、普段は出会わない異業種の方と交流していただき、新たなビジネス・チャンスを作る場を引き続き提供していきたいと思います。
(NakiOtoko)