多くの方にお申し込みいただき、ありがとうございました。
なお今回のプロデュース人材育成講座は、会場のみの開催となります。ゲストの方に直接質問する絶好の機会ですので、ぜひ会場まで足までお運びいただけますと幸いです。
本講座は、研究・イノベーション学会「プロデュース分科会」とNPO法人ZESDAが共同開催し、多様なプロデュース事例や理論を学習しながら、「気づき」「視点を変え」「考察する」ことによって産学連携を真の成功に導くための推進力を醸成することを目的としています。
2021年以降のシリーズでは、現場における実践知をより立体的に深めていくため、プロデュースする側とされる側の「関係性」に関する研究に踏み込んだ内容となっています。多くの事例に触れることで様々な角度からの知見を得られるよう設計された講座ですので、続けて参加されることをお勧めします。
今回の講座について
(1)選挙プランナーの目に映るもの
「選挙イヤー」とも呼ばれる2024年。1月台湾総統選に始まり、11月の米大統領・連邦議会選挙など世界各地で注目の選挙が行われます。日本でも7月には東京都知事選が控えており(6月17日現在)、選挙戦の動向を取り上げるメディアも熱を帯びています。
もちろんその中心には常に候補者の姿があります。その一方、選挙戦の成功(当選)に向けてあらゆる戦略立案と兵站(へいたん)実務を支え、当選請負人とも呼ばれる「選挙プランナー」の存在が取り上げられる機会はまだそれほど多くはありません。
政治学(選挙制度や政党政治)、社会学(市民参画や社会運動)、経済学(ゲーム理論や行動経済学)、法学(公職選挙法)、データサイエンスと統計学(選挙データ分析と予測ロジック)、マーケティングコミュニケーション(キャンペーンやデジタルメディアの影響)など、私たちにとって身近な「選挙」が関わる領域は驚くほど多岐にわたります。選挙プランナーはこうした領域に幅広いマルチな見識を持ち、候補者の戦略参謀・当選指南役として選挙戦を総合プロデュースしているとも言えるでしょう。
(2)「まずは投票所に来てもらう」から逆算で考える
また近年では、最新マーケティング技術やビッグデータ解析といった科学的手法や、SNSなどの新しいメディア活用が積極的に取り入れられることで、選挙戦はより効果的かつ革新的なものになっています。
今回お話しを伺う野澤さんは、広告業や流通業などを経てテレマーケティング会社営業調査部門に転職、その後コンサルティング会社を立ち上げた異色の経歴を持つ選挙プランナー。俗に選挙の三バンとも呼ばれる「地盤(支援組織力)」「看板(知名度)」「鞄(資金力)」の3つの資本をどのように組み合わせ、緻密な勝利の方程式を描いているのでしょうか。
今回のプロデュース人材育成講座では、次のような関心がある方におすすめです。
- 有権者を動かすためのマーケティング思考
- チームづくりの重要性と人的ネットワーク基盤の作り方、活かし方
- 知識と経験でヨコにつながる「知価社会」の時代とは
野澤さんとの対話を通じ、有権者・候補者・支援者と選挙プランナーの関係性を考察しながら、効果的な「プロデューサーシップ」発揮の要点に迫ります。
登壇者プロフィール
リサーチ&コンサルティング 株式会社アノン 代表取締役
中央大学経済研究所 客員研究員
1959年6月25日、仙台市生まれ
投票率が前回時から14%上昇し58%となった1998年の第18回参議院議員通常選挙(投票日7月12日)、当時の橋本龍太郎総理のテレビ出演(テレビ朝日のニュースステーション)で終盤に票の一部が動きました、以後、政党支持者でありながら、報道等で投票先を変更する有権者をメディアでは浮動票と呼ぶようになりました
そして、無党派、浮動票の動向を知るために、メディアのみならず、政党や候補者/陣営までもが情勢調査/有権者意識調査をするようになりました
2010年8月リサーチ&コンサルティングの株式会社アノンを設立
2010年11月米国ワシントン.DC、メリーランド州にて「中間選挙」を視察し、2011年1月米国国務省の「International Visitor Leadership Program」(Public Opinion Polling in the U.S.)に選ばれ再び渡米し、米国ワシントン.DCをはじめ、イリノイ州シカゴ、カリフォルニア州サクラメント、ロサンゼルスなどをまわり、当時の(米国)民主党の選挙関係者と意見交換をする
帰国後、選挙(区)の情勢調査・情勢分析に基に、流通業で学んだ「データベースマーケティング」と「顧客識別マーケティング」の理論を加え、体系化し、「問題の本質に迫る分析と課題の抽出」、「的確な戦略と作戦立案」、「具体的改善計画の遂行と進捗管理」を提供し、後援組織と選挙対策強化計画策『測る、つなぐ、約束する。』(戦略的選挙活動プログラム)にて、“志の一票をつくる!”を積み重ね、数多くの候補者・陣営を当選指南する
●著書
『選挙学入門-選挙プランナーが明かす逆算の思考』(平凡社)
●所属
日本政治学会 会員
日本選挙学会 会員
公益財団法人 日本世論調査協会 個人会員
陰陽道陰陽會 会員
●講義
明治大学政治経済学部地域行政学科「地域研究総合講座」ゲスト講師(2023年度)
事業構想大学院大学「公共政策」ゲスト講師(2023年度)
横浜国立大学 総合学術高等研究院 特任講師
慶應義塾大学大学院SFC政策・メディア研究科修了。富士ゼロックス株式会社(現富士フイルムビジネスイノベーション株式会社)入社後、エンタープライズ向けB2B商材のビジネス企画から商品開発、ローンチまでのプロジェクトマネジメント要職を歴任。2021年より横浜国立大学特任講師として研究成果の社会実装支援や、地域との産学共創プロジェクトを通じたアクションリサーチなどに取り組む。米国PMI認定PMP®、東京都中小企業診断士協会所属。
会場にてZESDAの書籍を販売します
研究・イノベーション学会「プロデュース研究分科会」が過去に開催してきたプロデュース人材育成講座を1冊の書籍にまとめました。数多くのプロデュース成功事例を3つの体系に分類する形で解説していますので、「プロデューサーシップ」を俯瞰的にご理解いただける内容となっています。
当日、会場の受付に書籍を用意させていただきます。直接ご覧いただけますので、ご興味ある方はぜひ会場にお越しください。
書籍に関する詳細はこちら »
講座詳細
タイトル | 「逆算で選挙戦をプロデュース ~ みんなの一票が明日をつくる ~」 |
開催日時 | 2024年7月8日(月)18:30~20:30(18:00より受付を開始します) |
開催形式 | 会場開催となります |
会 場 | TKP神田ビジネスセンター カンファレンスルーム701(地図はこちら») |
定 員 | 20名 ※会場の都合上、先着20名様限定とさせていただきます。 |
料 金 | 無料 |
主 催 | 研究・イノベーション学会「プロデュース研究分科会」 |
共 催 | NPO法人ZESDA |