NPO法人ZESDAと、明治大学奥山雅之准教授がほぼ月イチでお届けする
シリーズ企画「グローカル・ビジネス・セミナー」
その第2回目が2019年7月20日(土)、
御茶ノ水の明治大学アカデミーコモンにて開催されました。
今回はゲストに、JETRO(日本貿易振興機構)の西川壮太郎氏を迎え、
初代茨城事務所長として、茨城の農産品をはじめとする地元産品の海外輸出の推進し、数々の成果を上げてこられたご経験から、グローカル・ビジネスの成功ポイントを、
ここでしか聞けない大変貴重な裏話とともに、ご紹介いただきました。
西川さんが、茨城事務所所長として着任された2014年、
北海道に次ぐ生産量を誇りながらも茨城の農産品は、
ブランド力の弱さから低価格での流通を余儀なくされており、
さらに後継者不足に陥っていました。
茨城の地元産品の輸出はほぼゼロでした。
しかし、実際に茨城の地元産品に触れた西川さんはその魅力とポテンシャルを信じ、
情熱的に海外輸出を推し進めてこられました。
具体的にはJETROで培った海外でのネットワークを生かし、
海外バイヤーを茨城に招待し、地元産品の良さを直接アピール、
取引契約をバックアップされたり、個別での手厚いサポートや
メディアを巻き込んだ仕掛けなどを展開され、いくつもの成功例が生まれました。
その結果、茨城の農産品の輸出量は圧倒的に増加し、
いくつかの農家には後継者が育ち始めています。
西川さんは現在、イノベーション・知的財産部スタートアップ支援課の課長として、
東京を拠点にご活躍されていますが、その後も茨城の輸出量は伸びているそうです。
西川イズムは脈々と受け継がれています。
話の中で紹介された事例には、それぞれにエピソードがあります。
そんなお話の中で、海外ビジネスにおける重要なポイントも浮かび上がってきました。
最後に西川さんからは、失敗を恐れずファーストペンギンになろう!
イノベーションを起こす主役になろう!という力強いメッセージを頂戴し、
西川さんのプレゼンは幕を閉じました。
最後に、奥山准教授と西川さんのトークセッションと、
参加者からの質問、意見が活発に交わり、
セミナー終了後のティータイムでも積極的なネットワーキングが展開されました。
まさに今ここからファーストペンギンが現れる予感がしました。
さて、待ち遠しい次回は、8月24日(土)同じく明治大学にて開催予定です!
ゲストスピーカーは、丹羽宇一郎氏(元中国大使、元伊藤忠会長)です。
詳細は後日!
今後の、明治大学×ZESDA 「グローカル・ビジネス・セミナー」にご期待ください!