2014年10月4日に日本経済大学大学院246ホールにて、第1回クロスカルチャー交流会を開催致しました。今回のイベントは、異文化交流を通し、グローバルな視点で身近な課題を考える機会を作るという、ZESDAにとって初めての試みでした。
今回のテーマは「タイ」。前半に、タイに関するクイズや、タイ人ゲストによるタイについてのプレゼンを通じて、現地への理解を深めてもらった後、いよいよゲームの開始です。
ゲームは、チーム毎にタイでのビジネスプランを考え、投資家役の審査員へ案を提出して、投資家から支援金(サクラバドル:ZESDAの架空通貨)と、陣取りゲームのマスを獲得するというものです。
ビジネスプランの基となる情報は、ニーズバンクや海外ニーズヒアリングなどから得た現地情報一覧のリストから選び、その情報に基づいて考えたプランについて、3人の投資家のうち2人が良いビジネスプランであると判定した場合は、ビジネス化成功(投資家からの支援を受けられる)となります。5マス連続で陣地を獲得すると、ボーナスがもらえるので、支援金とボーナスをより多く獲得できるようメンバーで知恵を出し合いました!
タイで毛ガニのような大きな蟹が好まれるという現地情報に対して、参加者からタイ現地で養殖してはどうか?という提案が出ましたが、審査員からはタイ周辺の水温が高く、大きな蟹が育たないといった、現地での実現性等多方面から指摘を受けました。また、暑くておしゃれができない、冬服を着たいという現地情報に対して冬服を着ていないと寒くていられないお店と作るといった斬新なビジネスプランまで飛び交いました。
時間いっぱいまで活発な議論が行われ、多くのビジネスプランが提出されました。結果57個ものビジネスプランが提出され、その内26個がビジネス化成功となりました。
今回は緑チームが1位となり、きいろチームが2位、オレンジチームは3位となりました。緑チームの皆さん、おめでとうございました。
今回のクロスカルチャーゲームを通して、日本にあるものを単純に輸出するだけではなく、今ある日本の技術やサービスを何かと組み合わせて新しいものを作り出す難しさや、現地情報から汲み取ったタイ人(現地の人)も気づいていなかったニーズを発見することの面白さを参加者一人一人が実感することが出来たのではないでしょうか。
ZESDAとして初めての取り組みではありましたが、参加者の皆さんが国籍・職業に関係なくゲームに真剣に取り組んでいただき、多様性の中から、新しいものが生み出され、イノベーションが起こるのではないかという、ZESDAの想いを形にした、とても活気のあるイベントとなりました。
イベント後も懇親会を行い、参加者同士で交流しあって、良いクロスカルチャーの場が生まれていました。第1回目のクロスカルチャー交流会ということで、至らない部分も多々あったかと思いますが、今回の反省点を踏まえ、参加の方々が新たな気づきやビジネス・チャンスが得られる場となるよう尽力して参りますので、今後のイベントも楽しみにして頂ければと思います。