「Venture Café Tokyo主催『脱・働く-POWER TO/THE PEOPLE-』(2020年5月21日開催)」開催報告

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こんにちは!NPO法人ZESDAの深澤淳です。
2020年5月21日、Venture Café Tokyo主催の『脱・働く-POWER TO/THE PEOPLE-』に参加してきましたので、開催報告を致します。

本イベントではZESDA代表の桜庭さんとZESDA大阪支部長の相馬さんが登壇しています。
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本イベントでは、パラレルキャリアコンサルタントである相馬さんの経歴を振り返り、「コネ・カネ・チエ」の活用、パラレルキャリア形成のアドバイスなど、お話していただいておりました。
精力的にパラレルなキャリアを歩む相馬さんの事例は、非常に具体的で「コネ・カネ・チエ」の概念を理解するのに助けられました。
以下にイベントのまとめと、私個人の感想をお伝えします。

■相馬さんのキャリア振り返り
まず相馬さんのキャリアを振り返りからはじまりました。新卒から現在に至る18年間のキャリアをおおまかに説明しています。
そして今までパラレルキャリアとして取り組んできた7つのプロジェクトを事例に、いかにコネ・カネ・チエの獲得と投下してきたかを紹介。プロデューサーシップの説明を試みています。印象的だったのがキャリアの最初期からパラレルキャリアを歩む希望はなかった、ということです。興味のあることに取り組んだら、結果的にパラレルになったとのことです。

■キャリアはどのように循環し積み重なり、創られていくのか

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相馬さん自身の経歴を棚卸ししたところで、なぜパラレルキャリアになったかを考察しています。結論からいえば、コネとチエの獲得と投下を続けたということです。1つ得たスキルが様々な分野で活かし、個々のキャリアが相互的に影響させることが重要だと語っています。
さらに経験をまたいで獲得したスキルを、他の分野で活かせていることを「自分で」気づかなければならない。経験の総合力がキャリアの創造の肝だとも話しています。経験と人脈のかけ算で新しいキャリアが開ける可能性を示唆していました。

■相馬さんからのメッセージ
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最後に相馬さんからパラレルキャリアを築くにあたっての2つのメッセージを頂きました。
1つ目が、挫折や苦労も含めて全ての経験がキャリアに活きる。どこかのタイミングで活かせるので、あらゆる経験を前向きに捉えるのが大事ということでした。

2つ目が経験は整理してアウトプットすることで、キャリアとし
て認識できるということです。具体的には一覧にして書き出す。誰かに話すなどです。
キャリアの棚卸しは自分の強みや進むべき道が見えてくるので、キャリアコンサルタントの活用を提案して、相馬さんのお話は終了となりました。

■質疑応答
相馬さんのお話のあとは、質疑応答に移りました。
パラレルキャリアが上手くいく人いかない人の特徴、副業はどうやって始めればいいのか、さらにはギブ文化における日本社会の課題に至るまで質疑が飛び交いました。

■感想
ここからは私の個人的な感想を簡単にお伝えしたいと思います。時間に余裕のある方はご覧いただけたら嬉しいです。

■点を繋げる
本セッションでは「今まで培ってきたスキル・経験・コネを繋げ、新しいキャリヤや価値を創造する」というアイディアが共通して語られていました。その時に連想したのがスティーブ・ジョブズの”Connecting Dots”という言葉です。
その意味は「先を見通して経験という点を繋ぐことはできず、振り返って繋ぐことしかできない。だから将来何かで繋がると信じて活動すること」ということ。まさしく「気づいたらパラレルキャリアになっていた」と語る相馬さんとの共通点を感じます。

私は一つの示唆を感じました。ゴールを設定して戦略的にパラレルなキャリアを築くことだけが方法ではない、ということです。高度なスキルを身につけたり、一時的に素晴らしいキャリアを築くことよりも、今までの経験を組み合わせて、新しい価値を生み出す能力の方が重要なのでは?
リンダ・グラットンの『ライフ・シフト』でこのように述べています。寿命が100年を超える将来において、様々なフィールドに移って活躍するには、「経験のるつぼ」という経験資産から価値を生み出せるかが重要。
戦略的に自分のキャリアを選択していくよりも、とりあえず経験してみる方がもしかしたら賢明なのかもしれません。

話が長くなりました。
すべての経験はローマに通ず、いや通じさせていきたいものです。

■まとめ
今回イベントはパラレルキャリアを邁進する相馬さんの経歴を振り返りながら、パラレルキャリアの築き方、プロデューサーシップ理論について伝えていただきました。
「企業に依存しない個人」が台頭すると予見される現代社会において、今後のパラダイムシフトに好奇心がくすぐらます。
私もパラレルキャリアを目指して経験を点から線に、線から面にすることを模索していきたいです。