春蘭の里プロジェクト
Shunran no Sato Project
Context「春蘭の里の魅力を世界へ」
ZESDAのグローカリゼーションの趣旨に則り、ZESDAのメンバーが「能登町にある農家民宿群に大量のイスラエル人が観光目的で押し寄せている」という情報をキャッチして。なんだか面白そうだなと、興味本位で石川県能登町に位置する農家民宿群春蘭の里に足を運んでみた。それが2017年の2月だ。実際に訪問すると、少子高齢化で農家民宿も様々な問題を抱えている。ZESDAのメンバーのコネチエを活かして、地域を持続的に、一層魅力的な形にできないか考えるようになった。また、地域のリーダーである多田喜一郎さんが魅力的過ぎて、私たち自身の成長を得られる機会にもなると感じた。
春蘭の宿(ZESDAスタッフと宿の方)
Action「春蘭の里農家民宿の取り組み」
1997年ごろから、採石業を経営されて町会議員も勤められた地元の名士でもある多田喜一郎さんが自ら民家を改装し、春蘭の里の農家民宿の取り組みが始まった。若者が離れ、高齢化が進み、地域が消滅してしまうことを危惧した多田喜一郎さんが私財を投じて、もう一度「赤ん坊の泣き声」が聞こえる地域に再生したいという想いで、地域で月収40万円の農家民宿を増やす取り組みを進められている。現時点で農家民宿は40軒ほどある。
春蘭の宿の外観
Support by ZESDA
2017年から様々な活動を行ってきた。例えば、都内で春蘭の里の広報イベントを開催したり、英語の宿泊予約HPを作成したり、空き家改修のクラウドファンディングを実施したり、都内の企業を呼び込み、地域で様々なイベントやマッチングを実施したり・・。様々な活動をとおして得られる収益を空き家の内装資金に投じて場づくりも行ってきた。
大切なのは、私たちが地域を支えているというよりも、私たちは成長の機会をいただいているということだ。ゆえに私たちが行っているのは地方創生ではなく自分創生だと思っている。実際に、私を含めて、春蘭の里で様々な活躍の機会をいただくことで今までにないスキルや経験が手に入り、キャリア形成に繋がっている。今後もこの取り組みを継続し、春蘭の里とその周辺のネットワークも活用しながら、春蘭の里との出会いを通じて、都心の社会人が成長していくような持続可能な関係性を維持していきたいと思っている。
空き家の内部を改装
プロジェクトメンバー