設立趣旨
現在、グローバル化の進展に加えて、IOTや人工知能が急速に市場へ普及するなか、世界の経済・産業・生活の構造変革が想定を超えるスピードで進んでいます。人々の生活ニーズや商品開発の時間とプロセスも大きく変化し、従来的なサプライチェーンの構造は崩れています。厳しい国際競争もあいまって、こうした状況変化に対応出来ない(特に中小)企業は存続が危ぶまれ、将来世代の雇用が失われる危機に直面しています。国内外を問わず多様なニーズを捉えた新しい事業を創出して、産業構造を切り替えていく必要があります。 こうした状況に対して、私たちは、下記3つの対策を提案し、順に取り組んで参りたいと思います。
- 1. 「プロデューサーシップ®」の研究普及・プロデューサーの養成
- 複数の分野に目利きができる能力(「マルチ・リテラシー」)を持ち、組織や業界を横断してイノベーションを導くリーダーシップである「プロデューサーシップ®」の研究・普及を行うこと。また、かかる資質を備えたプロデューサーを養成すること。
- 2. 産学連携推進
- 大学・研究機関内に死蔵する技術や研究成果に係る情報を、発想と人脈の豊かなプロデューサー的人材に提供して、研究成果中心主義や資金不足等の困難を乗り越えて(中小)企業の新規事業創出を導くこと。
- 3. 「『ウチ』から『ソト』へ」の促進
- 従来型のサプライチェーン構造から脱却し、地方から直接海外のニーズをとらえた市場展開ができるよう、意識変革や情報・人脈を提供すること。
以上
- プロデュース研究分科会主査
- 久野美和子:電気通信大学産学官連携センター客員教授 他
- 桜庭大輔:NPO法人ZESDA(http://www.zesda.jp/) 代表 他