トーキョー会議2015(Tokyo Kaigi Conference2015)参加報告

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当方NPO法人日本経済システムデザイン研究会(ZESDA)は一般社団法人 在日本留学生会協議会(CISA)が主催する「トーキョー会議2015」に協力団体として参加致しました。
このイベントは、日本在住留学生たちが横のネットワーク作りをする機会となること、そして我々日本人との交流を通して日本社会に触れていただくこと、を目的とする大規模なカンファレンスです。当日(2015年12月20日)は開催場所である六本木ヒルズに60か国以上からの留学生が250名以上、日本人100名以上が集まりました。


※まずは日本人の大学生代表が日本語で、留学生代表が英語で挨拶するところから始まりました。彼らこの会を盛大にしたいという意気込みが感じられました。

 

冒頭は株式会社双日総合研究所代表でありつつ、経済同友会及び文部科学省にて様々な要職を担当された多田幸雄氏より「海外経験から学ぶ事、そして先駆者の知恵を顧みることの重要性」をテーマとした基調講演をいただきました。

その後、参加者たちは英語使用グループと日本語使用グループに分かれ、下記テーマに基づいてグループディスカッションを行いました。

①「留学生が仕事を通して120%活躍できる社会とは?」
(How should we make the Japanese workplace more foreigner-friendly?)

②「オリンピックを成功させるために、日本をどうやって盛り上げていくべきか?」

(As the 2020 Olympics draws closer, how should we liven things up in Japan?)

留学生・日本人社会人双方にとって、そして今後数年の日本社会においても興味深いテーマを通し、内容は日本のインフラ設備から行政制度、そして文化・国民性まで幅広く広がり、限られた時間の中密度の濃い議論になりました。

続いてイベントは懇親会へと進みました。留学生の皆さんは様々な日本人の社会人と交流することで、日本企業という組織やカルチャーについての気づきを、そして日本人は留学生の感じる「文化の違い」や「日本という国の課題」についてより深く理解することができたと思います。(例)企業では日本語を流暢に話せ、日本社会のマナーを守れる留学生を求めているなど、グローバル化を進めると言いつつ、大企業の組織に根強く残る閉塞感や日本のしきたりはそう簡単には変えられない現状。

 

ZESDAスタッフが参加したディスカッションにおいても

・ 外国人留学生が日本企業に就職する際の文化的障壁
・ Wi-fi環境、クレジットカード支払い設備の遅れなど、インフラ部分の課題
・ 留学生ビザ等、行政的な制度への不満
・ 日本国内における英語表記の遅れ
・ 日本人の英語力不足
・ 東京オリンピックへの留学生参加の手法

 

等、様々な意見が提案され、プロデューサーシップ(見出したビジネスの種の価値を最大化するために、理念を決定し、多様な人財・技術を融合して、新しいビジネスを実現させる上で必要な姿勢や思考方法)という視点からも貴重な気づきを得る機会となりました。
また、懇親会にてFace to faceのコミュニケーションを取ることによって、留学生の皆さんのモチヴェーションの高さや日本の文化・社会を積極的に知ろうとする姿勢を肌で感じることができたことは、ZESDAスタッフにとって大きな刺激となりました。

今後もZESDAは当会議及びCISA(在日本留学生会協議会)への継続的な協力及び、イベントへの協力を通じて様々なネットワークの構築・議論すべき課題の抽出に努めて参ります。引き続き、ZESDAを宜しくお願い致します。